Firenze-Oltrarno.net: フィレンツェの芸術・名所旧跡: サン・ニコロ地区 : サンタ・ルチア・デ・マンニョリ教会
サンタ・ルチア・デ・マンニョリ教会

 

ツーリストインフォメーション
アクセス: 中央駅からバスDで、約15分。ヴェッキオ橋から約5分。
開館時間: 教会の儀式の際のみ、開いている。
入場料: 無料.

小さいけれど、大変古い教会、サンタ・ルチア・デ・マンニョリChiesa di S. Lucia de'Magnoliがバルディ通りVia de'Bardiの立ち並ぶ館の間にひっそりと建っている。言い伝えによると、1211年、当時教会のとなりにあった病院でサン・フランチェスコとサン・ドメニコが出会ったという。

歴史 - 見どころ

 歴史


教会は1078年、貴族ウグッチョーネ・デッラ・プレッサの希望により建設され、当初はサンタ・ルチア・デイ・バルディSanta Lucia dei Bardi(バルディ家は当地域で最も重要な家柄であった)もしくはデッレ・ロヴィナーテdelle Rovinate(正面にせまるサン・ジョルジョSan Giorgioの丘の土砂崩れをさしていた)の名前で知られていた。
15世紀教会の保護は、近くに館を所有し(現在のパラッツォ・カッポーニ・デッレ・ロヴィナーテPalazzo Capponi delle Rovinate)、中央礼拝堂のフレスコ画作成に資金を提供したダ・ウッザーノDa Uzzano家に託される。またカッポーニやモッツィMozziなど他の貴族も教会の装飾に寄付を行った。現在教会内部やファサードにそれらの一族の紋章が見られる。


写真の上をクリックすると、拡大します.

しばしばサン・ジョルジョの丘の地滑りによって被害を受け、1732年には当教会はすっかりその姿を変えるが、19、20世紀の修復により1400年代の様式を取り戻した。ファサードは数年前に修復される。

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 見どころ


教会外観:ファサードには半円形の彩色テラコッタによる2天使にはさまれたサンタ・ルチアの像が目を引く。デッラ・ロッビアの弟子ベネデット・ブッリオーニ(1461〜1521)の作といわれる。いくつかの後援者を記念する紋章と碑文に加え、シニョーリ・デッリ・オットーi Signori degli Otto(都市警察の指揮官の呼称)の名前で、教会周辺を汚したり騒音をたてることを禁ずる、石に刻まれた文を見ることができる。
教会内部:単廊式、彩色の格天井で両側の壁には大きな礼拝堂がならんでいる。多くの絵画を有するが、中でも重要なのは金彩タブロー画でデル・ネンテ家の注文で制作されたピエトロ・ロレンゼッティPietro Lorenzetti(1280〜1348)によるサンタ・ルチアが描かれている。左側の一番目の祭壇はヤコポ・ダ・エンポリJacopo da Empoliによる大きなテンペラ画(1610)でかざられ、聖母子と聖人たちが描かれている。
教会からロレートのマリア礼拝堂Cappella della Madonna di Loretoへと続く。そこにはフィレンツェの司祭グループが1692年聖地ロレートへ巡礼の際持参したマリア像の絵が置かれている。

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